鍼灸院の現場では、耳鳴りが肩こりとセットになっているケースを多くみられます。
では、肩こりを楽にすることが耳鳴りの改善に繋がるというのは本当でしょうか?

1、耳鳴りとは?
西洋医学では、大半の耳鳴りが原因不明とされております。
ステロイド療法や、ビタミン剤処方といった治療法でしょうか。
なかなか好転しない場合が多いです。
とは言え、脈拍と共に耳鳴りがする場合は、腫瘍の可能性があるので病院で診察をお勧めします。
2、東洋医学では?
古来より、疲労が重なった時に起こりやすいと考えます。
内臓と繋げて考えた場合は、腎の働きが弱いとされています。
東洋医学の考え方をご存知でない場合は
「何のこっちゃ?」になりますね。

耳鳴りは耳に熱がこもっているので、冷ますためにも腎は冷却装置の役割も担っています。
その腎は、不安が多い、またはストレスを受けていても、弱ってくるという考え方で診断し、漢方薬では腎のパワーを上げる処方剤が有効とされ、鍼灸では腎の作用を上げるのと同時に、耳周辺の熱を取っていくという治療法で耳鳴りを軽減させていきます。

上の図の様に、肩と耳の流れが繋がっているのがお分かりかと思います。
この線を経絡と言います。
東洋医学では、肩こりと耳鳴りが繋がっていると考えます。
肩から耳への熱を抜いていくことで、どちらも楽になります。
耳鳴りや肩こりでお困りの場合は、お電話でのご相談だけでも出来ますので、是非お問い合わせください。