肩こりになったから葛根湯飲んでいる。
という話をたまに聞く機会があります。
本当に良くなるのでしょうか?
1、葛根湯の効能は?
成分の生薬が、鎮痛効果、温める作用により血流を促し、筋肉の緊張を弛める作用があるとされています。

2、そもそも肩こりに効く漢方薬なの?
本来は違います。
「傷寒論」という漢方医学の古典には
首や背中の筋肉が張って、悪寒がし、汗がかけない状態の、いわゆる風邪の初期中の初期に処方されるべき漢方薬です。
その様な状態の時、温めて汗をかかせるのです。
汗をかく力が無く、発汗して炎症を発散できない状態とも言えます。
悪寒がなく風邪で無くても、急性の肩こりなら改善することもあります。
葛根湯が合わない場合もあります。
汗をかくようだと適さないのです。
また、生姜(ショウキョウ)といい、ショウガの根が配合されています。
ショウガって辛いですよね。
ショウガの刺激で胃の不快感を起こす場合があります。
3、同じ東洋医学でも鍼灸では?
鍼灸では、肩のどの場所が炎症してこっているのか、個々の状態を細かく診察することが出来ます。
ツボを決めてからハリをしたり、灸をすえたりして、肩こりを快方へ向かわせて行きます。

お身体の状態を把握するのは、脈診という三千年前から継承されている診察法を用いて判断します。
肩こりを根本的に改善させたくてもどうしたら良いのか判らない、とお悩みでしたら、お電話でのご相談だけでも出来ますので、是非お問い合わせください。